世界はエロでできている

世の中には2種類の人間しかいない。エロい人間と、エロいことを自覚していない人間だ。

海が好き、な理由 〜海との関わり方を振り返る〜

今週のお題「海」

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 世の中には海が好きな人、嫌いな人の2種類の人間がいる。僕の周りの海が嫌いな人にその理由を聞くと「塩水でベタベタする」「日に焼ける」「サメに襲われる」「泳げない」「クラゲに刺される」といった、現実的な理由から確率的に低そうな理由まで様々あるが、理由としては明確である。一方、僕は海が好きだ。でも、海が好きな理由を考えてみると、パッと出てこない。果たして僕は、本当に海が好きなのだろうか。

 

 僕が海によく出かけるようになったのは社会人になってから。会社の先輩に誘われてボディボードを始めたのがきっかけだった。当時僕が勤めていた会社は愛知県豊橋市にあり、海までは車で30分の距離。伊良湖という地名でサーフィンの大会が開かれるポイントだった。トイレこそあるものの、海の家やシャワーといった施設はなく、ただただ海岸線が広がる場所だったが、駐車場は無料。

 僕と何人かの先輩は毎週末のように伊良湖に行ってボディボードを楽しんだ。フレックスタイム制だったこともあって、平日でも15時に仕事を上がって伊良湖に行くこともあった。そのうち僕と先輩数人はボディボードを卒業し、サーフィンを始めることになった。伊良湖に通う頻度は以前より増えたし、別の波も体験したいということで他県に行くこともあった。

 ちなみに、ボディボードやサーフィンをやっている、と言うと「泳ぎがうまいんだね〜」と言われることがあるが、僕は基本的にあまり泳げない。他の人は知らないが。ボディボードやサーフィンをやっていると、波にもまれて天地が分からなくなることが多々ある。海面がどこにあるかも分からないのでどの方向に泳ぎだせばいいかも分からない。そんなときに役に立つのがボードと自分の足を繋いでいるリーシュコード。スノーボードと同様にボードがすっ飛んでいって他人を怪我させないという安全上の理由がある。海の中ではそれ以外に、波にもまれた際にはその浮力でボードが先に海面にでるので天地不明でもリーシュコードを伝っていけば海面に出られるのである。

 

 書いていて思い出したが、30代のバイク乗りの先輩に聞いたことがある。海、行くんスか?と。すると、「海に入ることはしないけど、たまにバイクで海まで行って、タバコを一本ふかしてから帰ってくる」と答えてくれた。ハタチそこそこだった僕は、なんてナルシストなんだと思うと同時に、他人にそのことを喋っちゃうなんてカッコ悪いと思った記憶がある。だけど、当時のその先輩の年齢を越えた今、他人に話すことは別として、その行為自体はなんとなく分かる気がする。そうさせる海って何なんだろう。

 

 とある夏の日。男3人で海に行こうという話しになった。朝早くから海に行き、約9時間ほど過ごした。その間、海に入るでもなく、フリスビーしたりビーチバレーをしたりするわけでもなく、ただひたすら砂浜に男3人で座って語り合っていた。他人にそのことを話すと「意味わからん」と言われるが、僕たちは満足した時間を過ごした。後悔はない。話しをする場所なんて他にいくらでもある。なぜ、海だったんだろう。

 

 僕はほぼ毎年のように海外に行く。そのほとんどがグアム、サイパンである。当然ホテルはオンザビーチ。朝から日が沈むまで、僕は海辺のデッキチェアで日焼けをして過ごす。他に予定は入れない。海外でそんな風に僕が過ごしていることを他人は「もったいない」と言う。観光やショッピングやレジャーを楽しまないからだ。だけど、僕にとっては海外の海辺で一日中肌を焼いている時間こそがこの上ない至福の時間なのだ。

 

 さて、そろそろまとめてみよう。僕が海を好きな理由。20代の頃はボディボードやサーフィンを通して海と関わっていた。この頃は、海で「スポーツをする」ことが好きだったのだと思う。スポーツする場がたまたま海だったとも言える。30代の今は積極的に海で何かをするというわけではなくなってきている。だけど、折りを見て海に出かけている。何もしなくても海で過ごす時間に満足している。リラックスできるし、癒される。「癒してくれる」から海が好きなのである。

 年代によって僕と海との関わり方は変わってきた。今後も海とは関わっていくだろう。10年後、20年後の僕と海との関係がどのようになっているのか、楽しみである。

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