世界はエロでできている

世の中には2種類の人間しかいない。エロい人間と、エロいことを自覚していない人間だ。

iPhoneアプリがリリースされるまで 〜度重なるリジェクトを経て〜

 iPhoneアプリがリジェクトされ、そのたびに改善を繰り返した結果、無事リリースすることができたのでその過程を書いていこうと思います。

 
最初の申請
 結果:Rejected
 理由:10.6: Apple and our customers place a high value on simple, refined, creative, well thought through interfaces. They take more work but are worth it. Apple sets a high bar. If your user interface is complex or less than very good it may be rejected
 …なんだかよく分かりませんが、要するにAppleが求めるユーザーインターフェースを満たせていませんよ、ということです。
 
 最初の申請で却下されたというショックを受けながらも徐々に事実を受け止めていきます。ただ、どうすればよいといった改善策が提案されているわけでもなく、具体的にどこが悪いという指摘もありません。途方に暮れながらもとりあえず変化を加えてみようと思い、配色を変更することにしました。単色で見た目が素っ気ないなぁとは自覚していたので。色を変えるとは言ってもこだわり始めるとstoryboardだけの修正に留まらず、ソースコードレベルでの修正が必要だったので意外と時間がかかりました。
 ちなみに、Appleが求める基準は文書で見ることができます。iOS Human Interface Guidelines であるとか iOS App Programming Guide であるとか。まだ他にも文書はありますし、iOS Development Videos というビデオもあります。アプリ開発者としては見ておくべき書類であることは間違いないのですが、この当時は全く目を通しませんでしたし、現在においてもさらっと目を通したレベルです。長い上に分かりにくいんですもん。
 
二回目の申請
 結果:Rejected
 理由:10.6: Apple and our customers place a high value on simple, refined, creative, well thought through interfaces. They take more work but are worth it. Apple sets a high bar. If your user interface is complex or less than very good it may be rejected
 
 同じ理由で却下されました。またしても悪い部分や改善策についての記述はありません。気持ちが折れかけましたが、ここで終わっては開発者プログラムに払ったお金が無駄になります。再び開発しても良かったのですが、一度 App Review Board というところにメッセージを送ってみることにしました。App Review Board というのはアプリの申請先とは別の機関にあたるようで、リジェクトに対する不服の申し立てやアプリの良さをアピールできます。文面は英語で書かなければいけないので四苦八苦しましたが、アプリでこだわった部分をアピールしてみました。
 
App Review Boardの結果
 アプリ申請時と同様に1週間前後で通知が来ました。結果はやはりAppleの基準を満たせていないということでした。こうなるとアプリを修正していくしかありません。今回はデザインを変更することにしました。自他ともに認めるデザインセンスのなさなので出来れば避けて通りたい部分ではあったのですが、もしかしたらこれがリジェクトの原因かもと思いがんばって修正しました。これも少々こだわったのでソースコードレベルでの修正となりました。
 
三回目の申請
 結果:Rejected
 理由:10.6: Apple and our customers place a high value on simple, refined, creative, well thought through interfaces. They take more work but are worth it. Apple sets a high bar. If your user interface is complex or less than very good it may be rejected
 
 結果は変わりません。ただ今回はスクリーンショットが3枚貼ってありました。これは僕がアプリの紹介のためにアップロードしたスクリーンショット4枚のうちの3枚です。それが貼り付けてあってもだから何?っていう感じなのですが、スクリーンショットレベルで分かる問題なのだと僕は読み解きました。おそらく画面遷移かと。
 それぞれの画面を①、②、③とすると、ナビゲーションバーとリストビューを使って ①←→②←→③ という風に行き先の画面を固定した画面遷移を行なっていましたが、タブビューを使ってどの画面にも遷移できるように変更することにしました。割と大きい変更だったのですが、なんとか完成。
 
四回目の申請
 結果:This app version has been approved. All communication regarding your previously-rejected binary is now closed.
 
 ようやくアプリの申請が通りAppStoreに並びました。
 
 
アプリの審査に思うこと
 Appleの審査でリジェクトされると原因究明、アプリ修正、再申請と時間と手間を要します。ですが、好意的に受け取るとアプリの質と開発レベルを上げてくれるものかも知れません。実際、僕のアプリは最初に申請したものとは見た目も操作方法も変わり使いやすくなったと思います。
 一時はリリースを諦めそうになったこともありますが、今では開発を続けてよかったと思います。今、リジェクトで苦しんでいる方もいらっしゃると思いますが、諦めずに開発を続けてください。その先にはきっと、成長したアプリとあなたの姿があるはずです。